05831-200323 塩澤担当の「民法」を履修予定の学生は池田真朗著『スタートライン債権法〈第7版〉』で予習しましょう。読み方は「書考」です
https://flic.kr/p/2iKSmTS https://live.staticflickr.com/65535/49723192816_7fb5525e59_k.jpg
池田真朗先生がお書きになった『スタートライン債権法』の第7版が3月23日に発売されました。
2020年度、shio.iconが担当する「民法I」、「民法II」、「知的財産法I」、そしてゼミなどを履修する予定の学生は、これを今のうちに読むことをお勧めいたします。発売されたばかりの「第7版」ですのでお間違いなく。
すぐに買いましょう。
買えば「書考」できます。図書館で借りたら「書考」できません。 https://flic.kr/p/2iKSmUZ https://live.staticflickr.com/65535/49723192881_5cce9f145b_k.jpg
読み方は「書考」です
書考(shokou)
思考(shikou)の「i」を「o」に替えたshio.iconの造語です。
inputからoutputへ、という意味。
受動的なインプット思考から能動的なアウトプット書考へ。「能動的読書」に転換しましょう。
「書考」しながら読む読書を「書読」と呼んでいます。 その方法は3ステップ
1. 読む:30分 + 休憩10分
2. 書く:90分 + 休憩20分
3. 教える:10分
トータル2時間40分必要です。
この所要時間は初心者用です。慣れてきたら「3. 教える」の時間を20分、30分と伸ばしていきましょう。
以下、具体的に説明します。
例として、朝9:00に、『スタートライン債権法〈第7版〉』の「第1課」の書考を始めることにします。終了予定時刻は11:40です。
1. 読む(30分)
9:00〜9:30
2時間20分後に、その課の内容を自分が教員として高校生に教える授業を実施すると想定します。
今9:00ですから、授業開始時刻は11:30です。
30分間で一課を読んで、理解し、記憶します。結構高速ですので超集中力を要します。
30分かけてじっくり1回読むより、「1分、9分、20分で3回読む」といった方法の方が記憶に定着しやすいと思います。
必ず横に「法令集」を開き(またはe-Gov法令検索で民法を開いて)、該当条文を読みながら本を読むこと。 読むときは「三色ボールペン」持ち、どんどん書き込みましょう。
重要な部分にはブルーのラインを引いたり、囲ったり。
最重要な部分にはレッドでラインを引いたり、囲ったり。
そしてグリーンで読者自身の主観を書き込む。「?」や「!」、「面白い!!」、「これどういう意味?」などをどんどん書いていきましょう。
30分後(9:30)に一課読み終わり、本を閉じます。
10分間休憩しましょう。トイレに行ったりお紅茶を飲んだり。
2. 書く(90分)
9:40〜11:10
その課の内容を「教科書」として書きましょう。
自分の後輩、高校2年生に向けて、自分が今その書籍から学んだ内容を教える「教科書」を書き綴ります。
書き終わったら、理解が不十分な箇所を読み直したりして、教科書の内容を正確に補正し、充実させます。
MacでScrapboxを開いて「+」を押し、新しいページのタイトルにその課の「タイトル」を書き、本文に「教科書」を書きます。 完全タッチタイピングとは、キーボードのホームポジションに両手を置いた上にタオルなどをかけた状態ですべてのキーを入力できるタイピングです。
完全タッチタイピングできない人は、他の方法で書きましょう。その代わり、この書考とは別に完全タッチタイピングを習得してください。
Macがない場合、他の端末でScrapboxを使っても良いですし、それもなければノートに手書きでもOK。
手書きの場合は万年筆で書きましょう。筆圧ゼロで楽に書き続けることができます。 タイピングが遅い人もいるでしょうが、まずは90分間でできる範囲でやってみましょう。
11:10終了。20分間休憩します。お散歩するといいですよ。その間に、教える内容が消化吸収されますから。
3. 教える(10分)
11:30〜11:40
立ちましょう。授業開始です。
あなたが教員として、目の前に自分の後輩の高校2年生がいると思って、学んだ内容を実際に授業します。
授業中に見て良いのは法令集のみ。
目の前に誰かいてもらう方がいい。兄弟や親、友人でも後輩でもいい。聞いてくれる人が誰もいなければ、壁に貼ったポスターのアイドルでもいいし、仲良しのぬいぐるみでもいい。
優しく易しく教えてください。
11:40終了。
はじめは10分でOKです。
自分の授業をレビューしましょう。受講者の立場から考えて、ご自身の授業はどうだったでしょうか。
慣れてきたら、授業の時間を10分ずつ伸ばしていきましょう。
これを繰り返していけば、その本の内容が「自分のもの」になります。自信がつきます。疑問がたくさん浮かぶと思います。その「?」が「学問」の始まりです。学問とは「学を問う」ことですからね。 さあ書籍を書読、書考することによって、楽しく「楽問」しましょう!! 大学でご一緒に「楽問」できる日を楽しみにしております!! https://flic.kr/p/2iKSmT6 https://live.staticflickr.com/65535/49723192771_e00a2eea8d_k.jpg